皆さんこんにちは。
t-Route副店長です。
さてさて、先日ベルベットアーツ伊藤雄大さんのXへの投稿を見て既にご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、この度11月15日からブルガリアで開催されるエリアトラウト世界選手権にt-Routeの店長と副店長が日本チームの一員として参加することになりました😆
店長はチームの一員として、私は控えの選手として参加予定です。
控え選手である私は雄大さんが風邪を引いたり、店長が大好物の牡蠣に当たったりしない限り試合での出番はないので、今回はこのツアーのコーディネーター兼通訳兼動画等のコンテンツ発信担当として頑張ろうと個人的に張り切っている次第です💪
さて、Xの投稿やこのブログを読んで「世界大会・・・?」となった人も多いかと思います。
(更に多くの人が「なぜ店長と副店長がチームメンバーになっているんだ・・・?」となっていると思いますが 笑)
そこで、今回世界選手権に日本が参加することになった経緯と、それが決まるまでにあったゴタゴタやほっこりエピソードなんかを書いてみようかと思います。
このブログを読んでもっと世界選手権に興味を持ってもらえたり、もっと日本チームを応援したいと思ってもらえたら嬉しいなと思っています。
事の始まりは去年の10月、うちの海外のお客様から「今年の世界選手権、日本チームに出て欲しいんだけどなんとかできない?」と相談されたことから始まりました。
そのお客様の住んでいる国がなんとラトビア!
初めて注文が入った時は「どこ・・?」と思ったものです(すぐにグーグルマップで調べました)
実は以前イタリアのお客様からも「僕の友達が世界選手権の優勝者なんだ」と言われて紹介をされたことがありました。
世界選手権・・・?なにそれ?と聞くと、毎年ヨーロッパのどこかで開催されているんだとか。
その時も日本は出ていないんだなー。と思うぐらいでした。
そんな感じで世界選手権の話は何度か聞いたことがあるのですが、向こうも英語が第一言語ではないのでなかなか詳細がつかめず「ふ、ふーん?」ぐらいでいつも話が終わっていました。
ところがこのラトビアのお客様、結構英語が流暢で、初めて色々聞けたんです!
世界選手権が2023年時点で開催第3回目だということ。毎年約13か国が参加していること。(ちなみに2024年は18か国参加予定だそうです!増えている!)ヨーロッパの国が順番に主催していること。日本チームは出場したことがないこと。みんな日本チームに出場してほしいと思っていること。
そんな情報をもらい、店長副店長はすぐに「行きたい!!」となったのです。
ラトビアやベラルーシから注文が入る度に「こういう国にもエリアトラウトがあるのか!どんなルアーを使っているんだろう!?」という興味が止まらなかったので、世界選手権なんてもうなにがなんでも見てみたいという気持ちがありました。
それと、エリアトラウト発祥の国である日本の選手たちが世界選手権に出て各国を相手に無双する姿を見てみたい!なんて下心も少しありました。
そこでまずは一緒に行ってくれそうな人を探すべくいろんな方に声をかけさせてもらいました。
世界選手権の背景や私たちは行きたいと思っている旨を熱く、それは熱く語らせていただきましたが・・・
結論から書くとどなたからも良いお返事をいただくことが出来ませんでした・・・。完全に力不足です・・・。
こうして去年の私たちの夢はあえなく散ったのでした。。。
それから1年。世界選手権の事をすっかり忘れて過ごしていたところ、今年も各方面から「日本は来ないの?」というお誘いが届きました!
嬉しいですね。
行きたいですよね。
でもやっぱり無理だよなーと思っていた時。雑談で雄大さんにこの件を話してみたところなんと!!!!
「今年は行こうかな」
と!!!!!
雄大さんが行く気になっていたのです!!!
その時既に9月末。世界選手権まで後1カ月半。
メンバーの目途も全く立っていませんが絶対王者の伊藤雄大さんという巨大な山が動いた!ということはチャンスがあるのか!?と一気に店長副店長が沸き立ちました。
後から知ったのですが、雄大さんも海外から何度か誘われており、バリバスさんにもお誘いがあったとのこと。
雄大さんも世界選手権に興味があり、コーディネーター兼通訳をt-Routeにお願いしてもいいかもと思ったそうです!
有難い話です。
そこからはさすがの推進力でメンバー集めをしていく雄大さん。
私たちが声をかけた時は箸にも棒にも掛からなかった方たちからも色好いお返事が来ます 笑
ですがなにせ1カ月半前、11月に1週間予定を丸々空けろというのはなかなか難しい話でして・・・。
「もう少し早く言ってくれれば・・・」というお返事をたくさんいただきます。
世界選手権は4人1チーム(+補欠1人)、雄大さんの他にできれば3人集めたいところなのですがこれがなかなか難航します。
選手集めは雄大さんに全面的にお任せし、チームt-Routeはまず大会へのエントリーを目指し動きます。
しかしこれがかなりの難問でして・・・。
まず今年お誘いをいただいたイタリアのお客様から大会のルールブックと運営母体の情報をもらいました。
すかさず運営母体にメールを送るも返事が来ない!
後1カ月半しかないのに4日も返事が来ないのでこれはダメだと思い去年誘ってくれたラトビアの選手たちに聞いてみます。
すると今年のルールブックではなく大会概要を送ってくれました。
これでなんとか宿泊先や釣り場の情報をゲットできました。
この大会概要に今年の主催国であるブルガリアの運営連絡先が書いてあったので、こちらにもメールを送ります。
が、こちらも返事が来ない!!
そもそも大会の主催が淡水魚国際スポーツフィッシング連合というところなのですが、こちらの連合に加入していないとエントリーはできません。
どの国もこの連合に加入している団体があり、その団体に認められた選手が日本代表として世界選手権にエントリーができるとのこと。
そもそも日本って加入しているの??と言うところから始まります。
公式ホームページを見てみると加入国一覧に日本が!加入しているんですね。
ただ加入している団体が聞いたことのない団体。
グーグルで調べても何にも情報が出てきません。
これは主催している連合もしくは主催国に連絡を取ってから日本側の連絡先を教えてもらうしかないねとなりました。
なにが焦るかって私はこの段階にいるのに雄大さんが順調に人を集めていることです。
錚々たる方たちの名前が挙がっているのに、これで「エントリーできませんでした」はなんかダメな気がしますよね。
毎日毎日運営からの返信を待ちながらジリジリする日を送りました。
ただ待てども待てどもどちらからも返事がありません。
そんなこんなでエントリーの締め切りまで遂に1週間を切ります。
ここまで来たのに行けないなんて絶対嫌だ!
ということでなりふり構わず助けを求めることにしました。
まずはイタリアとラトビアに相談してみます。
イタリアのお客様は「イタリアの団体経由で連合に連絡をとってみるよ!」と言ってくれました。
ラトビアはなんと!日本加入団体の代表らしき人物の情報が載ったホームページを見つけてきてくれました!
私たちが見つけられなかったのに。。。
というのもこの団体の代表者さん(以降Kさん)、今はアメリカにお住まいらしく、ホームページも英語だったんですね。
日本の団体だしと思い日本語でしか調べていなかったのでそれは見つからないわけです。
Kさんに連絡を取るべく各方面に聞きまわりますがこちらも全く見つかりません。
仕方なくラトビアが見つけてきてくれたホームページの問合せメールにメールをしてみます。
日本語でいいのか英語がいいのかもわからないので併記です、併記!!
このあたりになってくると「メールはタダだし送れ送れ~」という背水の陣モードになってきます。
メールを送ってからはただただ待ち。
3者のどこからでもいいから返事よ来てくれ~と祈るばかりです。
するとエントリー締め切り6日前に来ました!Kさんから返事が!
「応援します。エントリーのお手伝いさせていただきます。」という大変にありがたい返事でした。
しかし今度はこちら側でトラブルが。
元々来れそうと言っていたメンバーのスケジュールが付かず、チームメンバーが決まらなくなってしまったのです。
現時点で確定しているのがヴァルケインの荒川さん。
荒川さん、ありがとうございます!海外でも大人気のヴァルケインさん、荒川さんが来てくれたら百人力です。
そして雄大さん。
ということは残り2枠はt-Routeの店長と・・・副店長!?
まだ店長はわかりますが副店長はさすがに日本代表にはなれないだろう・・・と焦りますがここで救世主が。
TIMONの鈴木さん!
なんと一度断られた鈴木さんから再度「行けます」の連絡があったのです。
この3人がいたらかなりのパワーチームです!
嫁目線の甘目判定ではありますが店長も釣り上手さんなので、いいチームです。
ちょっと興奮気味ににKさんにチームメンバーを伝えてなんとかエントリー完了。
10月11日、最終日にギリギリ滑り込みとなりました。。。
Kさんは過去にもたくさんの試合に出場経験があり準備した方がよいものを教えてくれたり、こちらの選手情報が足りなかった時は間に合わないからと連合に直談判でエントリーをしてくれたりと全力で応援をしてくれました。
日本チームが活躍するのを楽しみにしている。エリアトラウトという競技性の高い釣りにはずっと興味があったのでいつか教えてください、なんて暖かい言葉もくださり。
全く自分に利益のない話なのになんていい人なんだとメールが来る度に涙腺が緩みました。
イタリアとラトビアの友人たちも毎日「連絡来た?誰が来ることになった?」と連絡をくれて、本当に日本チームに来て欲しいんだなーと感じました。
チームメンバーが決まって伝えた時には「OH MY GOODNESS!!」と大興奮してくれて、国を超えてこんなに盛り上がるって本当に素敵だなと思いました。
後日ブルガリアの運営からも無事返信があり、以降やり取りをしているのですが「そんなメンバーに来てもらえるなんて・・・。なんでも協力するから言ってね」と言ってくれて、ハイパーウェルカムな雰囲気を感じております。
こうして店長に「詰将棋のようだったね」と言われたエントリーを巡るバタバタ劇は終わり、無事日本チームの参戦が決まったのでした。
そう、こんなに長い文を読んできた人は思ったかもしれません。
結局「エントリーしました」という一文をこんなに長く書いただけなのかと。
そうなんです。それだけんなんですけど、とにもかくにも世界中の人が日本チームの参戦を楽しみにしていることが伝わったかと思います。
まだまだ準備することはたくさんありますが、日本のプレーヤーにとっても海外のプレーヤーにとっても良い思い出に残る大会にできたらと思いますので、皆様引き続き応援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
次回は開会式&公式プラの様子について書けたらなと思っています。
動画も年単位でお休みしているt-RouteのYoutubeチャンネルにあげられればと思っているので、ぜひぜひチェックしてみてください!
長々とお付き合いいただきありがとうございました🙇♀️