浮上系ミノーの極意!!
近年、エリアトラウトの釣りをするうえで必修科目と言ってもいい「浮上系ミノー」。
今回は、マジックジャークやグリグリジャークとも呼ばれる、ミノーを縦方向(直線的)に動かして狙う釣りをご紹介します。
この釣り方でメインターゲットとなるのはニジマスです。
ただし、リアクション要素が強い釣りなので、「色物」と呼ばれる他魚種に効くこともあります。ぜひマスターしてみてください。
なお、今回ご紹介するのはあくまで「ジャイアン流」です。
ひとつの考え方として参考にしていただき、そこから自分なりのミノーの釣りを確立してもらえたら嬉しいです。
ジャイアン流ミノーイング
一番大事なのは「今を釣る!」
まず、浮上系ミノーをやるうえで大事にしていること。
それは、「今を釣る!」ということです。
どういうことかというと、その瞬間、その瞬間の目の前の魚を釣るということ。
「いつもこうしている」「前はこれで釣れた」
そんなことは考えなくてOKです。
目の前の「今」を釣ってください。
ダイブの速度、時間、波動、レンジ、間合い。
そして、浮上の速度、時間、姿勢、距離。
これらを常に変化させながら、その瞬間の魚に合うパターンを見つけていきます。
まずは2つのパターンから絞る
ジャイアンは、まず大きく2つのパターンから絞っていきます。
① ダイブでスイッチが入るのか?
② 浮上でスイッチが入るのか?
この2つは相反する要素で、言い換えるなら
「見せない釣り」と「見せる釣り」です。
ここからは、この2つを軸にジャイアンのタックルセッティングをご紹介します。
其の一 タックルは2種類用意する
① ダイブ重視
G-SWORD 58MH-ST + イグジスト LT2500XH
② 浮上重視
G-SWORD 58L-TT + エアリティ LT2000S-P
其の二 ラインは2種類用意する
① ダイブ重視
エステル0.3号 + フロロ0.6号
② 浮上重視
エステル0.35号 + フロロ0.6号
※深場のみを狙う場合は、フロロ1.5lbを使用することもあります。
其の三 フックセッティングは2種類用意する
① ダイブ重視
STフック #10 or #9【下向き(内向)セッティング】
② 浮上重視
佐野針 #10【上向き(外向)セッティング】
其の四 ミノーを使い分ける
① ダイブ重視
優先順位1.ディスプラウト「50slim GJ」
優先順位2.スミス「スティル T2」
② 浮上重視
優先順位1.スミス「スティル T2」
優先順位2.ディスプラウト「50slim GJ」
50slim GJとスティル T2は、①②どちらでも使用しますが優先順位1.のルアーにマッチしたセッティングになります。
また、ポンドの状況によっては、
・ティモン「レイゲン MR/DR」
・ハンクル「ザッガー系」
なども使用します。
ここまでの「其の一」から「其の四」まで、基本的には
①=ダイブ重視の「見せないミノー」
②=浮上で見せて食わせる「見せるミノー」
として使うことが多いです。
なぜ速いミノーに細糸、見せるミノーに太糸なのか?
ここまで読んで、「なぜ速いミノーには細糸で、見せるミノーには太糸なの?」
と思った方もいるかもしれません。ここにはラインの重さが関係しています。
細いラインのほうが水を切りやすく、重量も軽いため、速いダイブ・速い浮上に適しています。
深場を狙う場合も、細糸のほうが速く深いレンジへ到達させやすくなります。
醒井戦でもラインの太さで大きな違いが
今年のトラウトキング選手権エキスパート戦・醒井戦では、G-SWORD 58MH-STに0.3号と0.35号をそれぞれセットしていきました。
GJをボトムまで到達させる際、リーリングと合わせると、
0.3号 → 2回で到達
0.35号 → 4回で到達
という違いがありました。
そのため、リアクション要素を強くしたいときには細糸を使うというのがジャイアンの考え方です。
沖と手前では浮上スピードが違う
続いて「見せるミノー」のお話です。
皆さん、キャストした沖で操作するミノーと、手前まで来たときに操作するミノーでは、浮上スピードが違うことをご存じでしょうか?
沖で操作するミノーは、浮上スピードが遅くなります。
これは、キャストによって出ているラインの重さがミノーの浮上を邪魔するためです。
逆に、ミノーが手前に来るにつれて出ているラインが短くなり、その分ラインの影響も小さくなるため、浮上スピードは速くなります。
よく見ていると、沖から手前までずっと同じようにミノーを操作している人が多くいます。
しかし、ジャイアンはここも変えます。
沖の「遅い浮上」が効いているとき
沖での遅い浮上スピードが良い場合、手前に来たときにはリールを少し巻きながら浮上させ、浮上スピードを遅くコントロールします。
沖でも「速い浮上」が効いているとき
逆に、沖でも速い浮上が良い場合は、ラインを水につけず、浮かせた状態でミノーを操作します。
こうすることでラインの影響を抑え、浮上を速くします。
シミーアップには注意
ここでひとつ注意点があります。
先ほど「リールを少し巻きながら浮上させる」と書きましたが、テンションをかけすぎるとミノーが**シミーアップ(ゆらゆらと揺れながら浮上する動き)**します。
シミーが効く状況なら問題ありません。
しかし、魚がシミーを嫌う状況では、このわずかな揺れがマイナスになることもあります。
このあたりの微妙なコントロールは、繰り返し練習して感覚を覚えてください。
また、ポンドの流れによっても浮上姿勢のコントロールは難しくなります。
だからこそ、ミノーは操作する人によって全然別物になります。
これもミノーイングの面白さのひとつです。
最後にカラーについて
ジャイアンは、ミノーのカラーを大きく3種類に分けています。
もちろん、そのポンドで圧倒的に効く「ドピン」のカラーが存在することもあります。
ただ、それはその池でやり込まないとなかなか分からないものなので、今回は基準から外します。
① シルバー系
まず外せないのが、シルバー系(メッキ・塗り)。
リアクション狙いの定番カラーです。
② ゴールド系
続いて、ゴールド系(メッキ・塗り)。
もともとスイッチが入っている高活性な魚を釣るのに有効です。
③ 食わせ系
最後が、オリーブ・ブラウンなどの食わせ系。
魚がペレットを意識しているときなどに有効です。
カラーも「決めつけない」
カラー選びでも大事なのは、決めつけないことです。
天気、時間、光量、太陽の向き、水の色……。
一日の中でも状況はどんどん変化します。
だからこそ、さっき釣れなかったカラーでも必ずもう一度試します。
試合でも、
「1試合目では全然釣れなかったカラーが、5試合目では爆釣した」
なんてことはザラにあります。
放流が入ってからの経過時間や魚の活性の上がり下がりなど、水の中は刻一刻と変化しています。
だから、決めつけない。
目の前の魚に聞いてみましょう。
浮上系ミノーを自分の武器に!
「浮上系ミノーの極意!」なんて言ってみましたが、今回ご紹介したのはあくまでジャイアン流の考え方です。
浮上系ミノーは、今のエリアトラウトにおいて絶対に外せない武器のひとつだと思います。
今回ご紹介した考え方やセッティングを参考にしながら、ぜひ自分なりのパターンや操作方法を見つけてみてください。
そして、目の前の「今」を釣る!
浮上系ミノーを自分の武器にして、ぜひたくさんの魚を釣ってみてください!
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